CRI 音響補正ソリューション
『CRI 音響補正ソリューション』は、Dirac社の音響・音場補正技術「Dirac Audio enhancement」を元に、CRIのソフトウェアシステムインテグレーション技術で音響改善を行う、総合的な音響ソリューションです。
スピーカー筐体の問題・大きさ・各種制約・音のこもり等、各種音響の生じる問題をソフトウェアで補正し音質を改善します。
■特長
1.音のこもり音を解消
2.音のモノラル感をステレオ感向上
3.小さなスピーカーでのびびり音を解消
4.音のクリア感を向上
5.臨場感を高める
6.小さなスピーカーで音を歪ませない
7.臨場感を高める
■「CRI 音響補正ソリューション」の特長
音質の問題を大幅に改善します。
例えば
1.スピーカーが機器の内部にある場合
音がこもってしまう(音の明瞭度が低下)
↓
音のクリアー感を増して明瞭感を向上させます

2.スピーカーが正面を向いていない場合
音の定位がぼやけモノラル感
↓
音の位置・方向性が明瞭化しステレオ感がよみがえります
3.小さなスピーカーで大きな音量を出すと歪む
小スピーカーで音を大きくするとビビリ音が発生する
↓
小スピーカーで大きな音でもクリアな音を再現!
■音を明瞭化を実現化するテクノロジー
ー独自のデジタル補正技術ー

1.音のクリア感を向上させる
周波数特性とインパルス応答性を整え音質を向上させます。インパルス応答性を補正することで、これまでのイコライザー補正だけでは出来なかった、音の明瞭さや音の定位が向上します。

2.臨場感を高める~Dirac Panorama Sound~
スピーカー間の間隔が近いと、左右の音が混じって音の定位が中心となりステレオ感が失われます。
そこで、ヘッドフォンのように右のスピーカー の音を右耳に、左のスピーカーの音を左耳に届くように、クロストークをキャンセルする信号を加え音の分離感を促進。左右の音のセパレーションを修復し、定位が明瞭となる臨場(ステレオ)感を最大限に引き出します。

3.小さなスピーカー大きな音で歪ませない~DiracPowerSound~
マルチバンドのダイナミックレンジコンプレッサーにより、 入力された音源を解析。帯域ごとに適正なコンプレッションを かけることで、音のひずみを抑制し音量感を上げる事が可能です。
■導入方法

1)補正用ソフトウェアモジュール(リアルタイムに補正する場合)
ーノートPCやTV等の機器ー
お客様の実機環境下で事前に測定した補正パラメータをもとに、音声データを出力時にリアルタイム補正するソフトウェアモジュールを提供します。

2)補正音データ(音源があり事前に補正する場合)
ー『D-Amp Driver』と合わせ、組込みマイコンに搭載ー
測定した補正パラメータを元に、音データ自体を事前に補正し提供します。
3)補正用リアルタイムハードウェアモジュール
リアルタイムに補正したいが、処理能力等でソフトウェアモジュールの組込みが難しい場合
音声データを出力時にリアルタイム補正するハードウェアモジュールを提供します。(※予定 )
■ご採用事例

ーPCの場合(富士通クライアントコンピューティング株式会社)ー
・富士通パソコンFMVの7シリーズ17機種すべてに採用
“Dirac Audio by CRI for Fujitsu”が採用され、筐体のスリム化・軽量化に伴い犠牲になりがちな音質をデスクトップPCより大幅に制限のある環境下で、こもりがちな⾳をリアルタイムに補正し、クリアに再生することが可能となりました。CRIが音声ソフトウェアの組込み経験やノウハウを活かし、実装を実現したソリューションを提供しました。
https://www.cri-mw.co.jp/newsrelease/2020/e78k1e0000016nc7.html